Menu
運用報告

BS11報道番組への出演について

BS11報道番組に当社団理事長の池田健三郎、理事の橋本晴男がインタビューを受ける形で出演することになりましたのでご案内いたします。

番組概要

番組名:未来の災害に備えるために ~阪神・淡路大震災から30年 防災対策の今~

放送時間:2025年1月17日(金)21時25分~21時54分

番組紹介:
近代都市を襲った最大震度7の阪神・淡路大震災の被害や教訓から未来への備えについて考える。震災後、教訓はどのように生かされていったのか?
今回は、キャスター長野智子が、「人と防災未来センター」を訪ね、防災研究の第一人者である 神戸大学 室崎益輝名誉教授に話を聞くほか、2024年1月に起きた能登半島地震の避難所施設等での衛生環境・感染症対策についての取り組みや災害対応において期待されるAIの活用法などをリポートする。
少子高齢化により人手不足が進む日本において、今、何が課題で、どんな対策・備えができるのか?あの阪神・淡路大震災から30年、未来の災害対策を考える。(2025年制作)

出演者・スタッフ

長野智子(キャスター/ジャーナリスト)
河田 惠昭(人と防災未来センター長)
室﨑 益輝(神戸大学 名誉教授)
吉村 満(志賀町富来支所 支所長)
中村 裕之(金沢大学医学系教授 医学博士)
池田 健三郎(一般社団法人 日本と空気と水の衛生推進機構 理事長)
橋本 晴男(一般社団法人 日本空気と水の衛生推進機構 理事)

番組HP:https://www.bs11.jp/news/mirainisonaeru/

運用報告

橋本理事が「産業医学ジャーナル」誌に寄稿しました

橋本晴男JAWHO理事は、「産業医学ジャーナル」誌(発行:(公財)産業医学振興財団)2024年11月1日号に、能登半島地震の避難所の環境調査と対策などに関する記事を寄稿しました。

■ タイトル: 平時の産業保健活動の、災害被災地における保健予防医療活動への展開:能登半島地震支援

■ 著者(敬称略):武藤剛(主著者、北里大学)、橋本晴男(共著者、JAWHO)、中村裕之(共著者、金沢大学)、他

■ 記事へのリンク
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ohpfjrnl/47/6/47_73/_article/-char/ja

■ 内容(要旨):
2024年1月に発生した能登半島地震では約1万人以上の被災者の方が公民館等での避難生活を余儀なくされました。金沢大学は石川県羽咋郡志賀町で避難住民への医療支援を継続的に実施しており、これにJAWHO、北里大学、松本大学が参加して、避難所の空気環境に関して調査を行いました。
2024年7月の志賀町の避難所での調査では、避難室(計10室)の使用状況、換気量などを基に、「換気シミュレーター(日本産業衛生学会)」を利用し、室内のCO2濃度を推定しました。この結果、換気装置を止めていたと考えられる夜間での CO2濃度は平均2,309ppmで、基準値の1,000ppmよりかなり高く、空気環境は悪かったと推定されました。実際に発生した COVID-19やインフルエンザ等の原因の一つとなった可能性があります。また、避難室に空気清浄機を設置したと仮定した場合には、環境が良化すると推定されました。
また、避難した住民の方への質問紙調査の結果では、室内の不快な臭い(生活臭)(回答中の19%)や、埃っぽさ(同19%)を感じる方が多くおられました。一方、指定避難所7カ所の管理者 に尋ねたところ、室内環境の課題での優先度は、①感染症、②水の衛生(トイレ、シャワー)、③臭い(トイレ、生活臭)、の順でした。
以上から、避難所の空気環境の改善対策として空気清浄機の活用が有効と考えられました。災害直後にすぐ使えるよう、避難所になりうる公的施設(公民館、学校等)に平時から空気清浄機を導入しておくことは、今後の自然災害への備えとして有力な選択肢と考えられます。
(注:上記の空気環境の調査と対策の詳細については、本ニュース、2024年12月07日付け、「橋本理事が第21回日本予防医学会学術総会で発表」をご覧ください。)

運用報告

橋本理事が「安全衛生コンサルタント 」誌に寄稿しました

橋本晴男JAWHO理事は、「労働安全衛生コンサルタント」誌(発行:(一社)日本労働安全衛生コンサルタント会)、2024年10月20日号に化学物質管理に関する記事を寄稿しました。

■ 連載「化学物質管理とリスクアセスメント」-「第10回 リスクアセスメントに基づく健康診断」

■ 内容(要旨):
2024年4月から、化学物質管理を「自律的な管理」の方向に大きく転換するする主旨の法令改正が施行され、筆者はこれに関して連載形式で解説しています。今回はリスクアセスメントに基づく健康診断を取扱いました。
まず、基本的な「第3項健康診断」と「第4項健康診断」の違いを分かり易く示し、次いで、これらの特徴と留意点を解説しました。いずれの健康診断も、原則として「化学物質による健康リスクが高い場合(化学物質のばく露が基準値を超える恐れのある場合など)」に限り行うものであり、逆に見れば化学物質が適切に管理されている限りは行う必要がありません。したがって、従来の特別規則対象物質に関する「特殊健康診断」(物質を常時取扱う場合は実施の必要がある)とはその性格が大きく異なります。また、この円滑な実施の為に、リスクアセスメントを行う技術系職種(化学物質管理者など)と健康診断を行う医療職(産業医など)との間の協力とリスクコミュニケーションが非常に重要となります。

運用報告

第1回 JAWHOセミナー を実施しました

この度、第1回JAWHOセミナー「大規模災害における避難者の健康と避難所環境について~令和6年能登半島地震を踏まえて~」を実施いたしました。多くの方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。

大規模災害における避難者の健康と避難所環境について
~令和6年能登半島地震を踏まえて~

日時:2024年11月27日(水)14時~15時
場所:オンライン
対象:全国自治体・地域防災に携わられている方向け
主催:一般社団法人日本空気と水の衛生推進機構(JAWHO)
後援:一般財団法人防災教育推進協会、特定非営利活動法人 公共政策調査機構

講演①『能登半島地震後の志賀町における避難者のこころと体の健康調査結果から見えた課題』

辻口博聖先生(金沢大学 医学系 衛生学・公衆衛生学 特任助教)

講演②『能登半島地震被災地の環境調査および避難所の実態と対策』

橋本晴男(当社団理事、元東京工業大学特任教授、橋本安全衛生コンサルタント合同会社社長)

セミナーディスカッション

特別ゲスト:吉村満様(石川県羽咋郡志賀町富来支所 支所長)
辻口博聖先生(金沢大学 医学系 衛生学・公衆衛生学 特任助教)
橋本晴男(当社団理事、元東京工業大学特任教授、橋本安全衛生コンサルタント合同会社社長)
池田健三郎(当社団理事長)

運用報告

橋本理事が第34回日本産業衛生学会全国協議会で座長を務めました

橋本晴男JAWHO理事は、10月4日(金)に千葉県木更津市かずさアカデミアパークで開催された第34回日本産業衛生学会全国協議会において、メインシンポジウム兼4部会合同シンポジウム「人材育成と次世代へのつなぎ:若手部会員が語る各部会の将来」で座長を務めました。

今回の全国協議会のテーマは「一歩先の産業保健を切り拓け!~過去から未来への懸け橋に~」でした。これを受け、学会を構成する専門4部会(産業医、産業保健看護、産業衛生技術、産業歯科保健)の40代前後の若手の各代表から、各部会と専門職の未来について、特に人材育成に焦点を当てつつ思いきり語っていただきたくことを趣旨としました。各演者からは、これまで指導を受けた経験に基づく次の世代の育成方法のアイデア、保健師の専門性を生かした企業内コーディネーターとしての機能、地方で仲間が少ない中でいかに産業歯科保健を浸透させるか、および今後の産業保健教育におけるVR(バーチャルリアリティ)、AIやアニメーションの活用といった若手らしい意欲的な見解が示され、今後の活躍を予感させる新鮮な印象を与え好評でした。