橋本晴男JAWHO理事は、「労働衛生管理」誌(発行:(公社)全国労働衛生団体連合会)2025年1月号に,自律的な化学物質管理に関する記事を寄稿しました。
事業場における自律的な化学物質管理の進め方(講演Ⅱ)
2024年11月19日に新潟市で行われた「令和6年度全衛連運営研究協議会」において橋本理事が講演した内容を月刊誌の紙面に写したもの。
内容(要旨):
全国労働衛生団体連合会は全国175の健康診断実施機関(企業向けに集団定期健康診断等を行う)を取りまとめる団体です。2024年から本格的に施行された「自律的な化学物質管理」に関してその進め方、特に「リスクアセスメント健康診断」に焦点を当て解説しました。従来から、指定された有害な化学物質(特定化学物質、有機溶剤など)を取扱う労働者は年に2回の健康診断(特殊健康診断)の受診が一律義務付けられていました。今般の自律的な化学物質管理に係る健康診断はこれとは考え方が大きく異なり、作業場での化学物質の取り扱い方を作業毎に評価し(リスクアセスメント)、その結果、健康障害を発生させるリスクが一定以上であると判断された場合に限り健康診断を実施します。すなわち、化学物質が適切に管理されている限り健康診断は原則不要となります。
